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Almagestプレイ日記10

 そう広いものではないが、階級が高い者には軍艦の中でも個室が与えられていた。いつもの様にブリジットは髪を洗って、寝起きの頭を覚醒させる。短時間で身支度をすませブリッジに入ると、コーヒーを飲んでくつろいでいたソンが慌ててブリジットの分の紅茶を用意しだす。24時間交代でブリッジに詰めているクルーの一人、オペレーターの若い女性仕官がこらえ切れないようにクスクス笑った。
「自分だけ飲むのは気が引けてね。」
 本来、副司令官が雑務をする事は無いのだが、飲み物の好みなどの雑談を交えながら今後の予定を話すこのソンのやり方を、ブリジットは気に入っていた。
 実際ヴァリサイド攻略は驚くほど上手くいった。強いて問題を挙げれば戦闘開始時に防御衛星を狙わずに、目の前の防衛艦に発砲した艦があったが(多分グレゴリーだ)その後防御衛星への火力集中で速やかな勝利を収めた。
 そして勝利後に通信映像に現れたパク大統領は、軽いねぎらいの言葉をかけた後、2時間の補給時間をとってすぐさまヴァリサイドの先にあるオブシディアン要塞への出撃するように命じたのだった。
 オブシディアン要塞は大した生産力を持たない軍事要塞であり、セスティア星系の入り口を守るように配備されている。それは同じく隣接するαケンタウリ星系の入り口を守るニルヴァーナ要塞と、短い航路を挟んで向かい合っていた。ちなみにニルヴァーナ要塞の先の航路は、αケンタウリ航路のターミナルともいえる惑星カリヨンから伸びる、四本の航路の一つである。
(確かにオブシディアン要塞を制圧して防御艦隊を配置できれば、セレスティア星系へのアガスティア行政区の侵攻をくい止めることが出来るけど・・・。)
 それゆえにオブシディアン要塞の防御は堅固だった。現時点でも最大数まで配備された防御衛星に加え、アガスティア行政区の誇る主力艦隊が4編隊フルに配備されているとの情報を得ている。激戦になるのは必死だったが、ファンロン軍の持つ『なんとかなるだろう。』という根拠の無い雰囲気が悲壮感を感じさせなかった。
「司令官がそんな浮かない顔していてはいけませんよ。なにか悩みでも?」
 気楽に尋ねてくるソンに苦笑しながら、各司令官から提出された戦術計画書に目を通し、最終プランを纏め上げる。味方の損害は覚悟しなければならないが、十分に勝算はあった。
「私はストレスで体調を崩し、本来の力の半分も出せない新兵を沢山見てきました。初めての船内生活なのにクロフォード司令官は落ち着いていますよ。」
「もう、あんまり褒めないで下さい。コレからが本番なんですから。」
二人は真顔に戻ると、作戦運用上の最終確認に集中した。

(ストレスかぁ。やっぱりそうなのかなあ。)
 トイレの洗面台で化粧を直す女性オペレーターのすっきりした顔を、恨めしげに横目で見ながらブリジットは廊下に出る。戦闘中でも小さいほうは簡易トイレで済ませられるが、大きいほうはそうはいかない。メインオペレーターや司令官などは、戦闘中絶対に持ち場を離れることが出来ない為、士官学校時代から毎日規則正しい時間に排泄する習慣を付ける事が義務付けられていた。ここの所初めての便秘経験に悩まされているブリジットは、無意識に細いウエストを手のひらで擦る。
(だいたい船医が男なのも相談しにくいのよ。これは改善してもらわなくちゃ。)
用意周到なソンの仕業だとは夢にも思わず、ブリジットは細い眉をひそめた。


「首星アガスティアに潜伏させている工作員に至急連絡をとれ、一刻も早く事の真偽を確かめた後、どこよりも早く接触しろ。条件はまかせる。」
 指示を終えたグレゴリーは珍しく緊張した様子で通信を切る。いよいよ明日オブシディアン要塞に辿り着くという時に、ファンロン艦隊に仰天の情報がもたらされたのだ。
『モーリー・カーネルバーク少佐率いるフリーダムトーチ共和国主力艦隊の奇襲により、アガスティア行政区首星アガスティアが占領された!全てのアガスティア軍艦隊は戦後処理の為解散。宇宙国家アガスティア行政区は本日をもって滅亡した。』
 偉大なるパク大統領の幸運と言うべきか、アガスティア行政区の領星だった要塞オブシディアン、要塞ニルヴァーナ、惑星カリヨン、すなわちファンロン軍が宇宙中央部に広がるαケンタウリ星系に進出する航路上の拠点はすべて空っぽになった。その他にもイザナミ星系からαケンタウリ星系つながる航路を守るシルクロード要塞、カリヨンから四本延びる航路の一つに繋がる惑星ガンダルヴァが無政府状態になる。その空白地は隣接するアプラサス特別区、オリンピア連合、地球統一連合、そしてファンロン共和国による掴み取り状態になった。
 しかしグレゴリーには、もっと重要な目的があった。国家が滅亡した際、元首や仕官は処刑されたりしないのが習慣だった。彼らは在野に下り新たな主の元で、また宇宙に羽ばたくのだ。軽蔑した目でパク大統領や自分達を見下した美人元首の、エキゾチックな顔立ちが脳裏に浮かぶ。
(元首サティーラナ・ジャナンタ、こいつだけは何としても我がファンロン共和国に引き込まなくてはな。)
 身体の線が解りづらい民族衣装のサリーを纏ってさえ、隠し切れなかった豊満な肉体を思い出しながら誓うグレゴリーだった。



宇宙勢力図の説明が難しいです。うまく伝わるか自信はありませんが、ゲーム画面の貼り付けは、禁止されているゲームなのでがんばります。
登場人物の顔が気になったときはAlmagestで検索すれば、無料でゲームがダウンロード出来ます。なかなかおもしろいよ!
 プレイ中にアガスティアが勝手に滅亡して大喜びしたのは内緒さ!




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